ふぉーくーるあふたー 2 ガガガ文庫
(小学館)
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著者:
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水沢夢
悪の組織・エヴォリバースによる地球総進撃を退けた二人の魔星少女、レイアーソル・星上陽奈とレイアーテラ・地平遥。自分たちの戦いがウマちゃんの星で番組として放映されるという事実を受け容れ、陽奈は指導役、遥は二代目の主役、ウマちゃんはプロデューサーとして、決意も新たにセカンドシーズンがスタートする。ところがその番組『魔星少女リフレイアS』は、早くも視聴率が伸び悩んでいた。いきなり最終決戦を見せたため、その後の話が地味に思われているのではと分析するウマちゃん。新しいスポンサーもついたのに、これはマズい。かくして番組の構成や展開の強化を図るべく、外部協力者として脚本担当が必要という結論に。遥がその候補として連れてきたのは、クラスメイトのライトノベル作家志望の少女。しかし彼女は、ある野望を持っていて……?
一方、レイアーソルへのリベンジに燃える悪の魔星少女・カラミティーサタンは、懲りずに地球へ向かうが、事態は思わぬ方向へと進んで行く。またもや販売スケジュールにない新戦士・新武器の登場に、地球とウマちゃんの胃に危機が迫る!
面白い番組を作って、玩具を売れ! エンターテイメント系魔法少女物語、第二弾登場!!©2016 Yume Mizusawa (P)2026 小学館
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そのバランスが絶妙です。
前巻から続く「番組を作る魔法少女」という設定の面白さは健在なのですが、今巻はそこにライトノベル作家志望のクラスメイトという新キャラクターが加わることで、物語の奥行きがぐっと増した印象を受けました。
彼女が持ち込む「ある野望」が、作品全体にいいスパイスを与えていて、単なるにぎやかし以上の機能を果たしているのが好印象です。
キャラクターを増やすだけでなく、ちゃんと物語の歯車として噛み合わせてくるあたり、著者の構成力を感じます。
視聴率が伸び悩むという展開も、リアルな制作現場的な感覚があって面白い。
「最終決戦のあとをどう見せるか」という問いは、フィクションの世界だけじゃなく、実際のコンテンツ制作でも普遍的な悩みですよね。
そこをギャグとシリアスを交えながら描いているのが、この作品の持ち味なのだと改めて感じました。
カラミティーサタンのリベンジ劇も、前巻同様の「敵なのになんか憎めない」テイストが維持されていて、キャラクターへの愛着がさらに深まります。
「悪役なのに振り回される」という構図が、この作品の笑いの大きな軸になっていますが、くどくならずに機能しているのは、キャラクターの描写がしっかりしているからでしょう。
複数のナレーターがキャラクターを担当する形式が、コメディ的なテンポにうまくマッチしていました。
掛け合いのリズムが耳に心地よく、ながら聴きでも話についていきやすいのはポイントが高いです。
シリーズとして着実に積み上げているという安心感と、新しい要素を入れてきた新鮮さが共存している、バランスのいい一冊でした。
新キャラ登場でさらに賑やかに――ギャグとリアルが絶妙に混ざる第二弾。
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